PLENDY COLUMN

SHARE HOUSE

シェアハウスとは?メリットやルール、家賃相場や契約時の初期費用を知ろう

さまざまな生活スタイルが生まれる中、広く知られるようになった居住スタイルのひとつが、「シェアハウス」です。最近のシェアハウスはプライベート空間がしっかり確保されていることが特徴。若者を中心に広がりを見せています。

今回は、シェアハウスに住むメリットや暮らす上で知っておきたいルール、気になる費用についてご紹介いたします。

「シェアハウスとは」

「シェアハウス」とは、キッチンや風呂場、トイレなど、生活スペースを住人同士で共有して暮らすスタイルの物件のこと。安い物件であれば数人で寝室を共有する場合もありますが、ひとりで過ごせるスペースが鍵つきで充てられていることが多く、基本的にプライベート空間はきちんと守られています。

学生や独身社会人、シングルマザー家庭など、シェアハウスを利用している人の立場・環境はさまざま。「一人暮らしの自由さ」と「何かあったときに誰かがいる安心感」のふたつの良さを享受できる暮らし方です。

以前から、ドラマやマンガなどで、「ルームシェア」という形で描かれてきましたが、その際は学生、20代前半程度の若者のライフスタイルであることが大半でした。

「新しいライフスタイル」としてシェアハウスが定着し始めたのは、2011年の東日本大震災がきっかけです。震災後、「誰かといたい」「何かがあったときに助け合える存在がほしい」と思う一人暮らしの人が急増。そうした背景から、「誰かとゆるくつながりながら暮らせる」シェアハウスのスタイルがクローズアップされ、現在でも人気を集めているのです。

また、日本の賃貸住宅では、家族以外の人間とルームシェアすることが契約上難しいことも、シェアハウスが広がりを見せている理由のひとつだと言われています。

「シェアハウスの実態」

「シェアハウス」にどのようなイメージを持っていますか?入居を決める前に、まずはシェアハウスの実態について知っておきましょう。

シェアハウスのメリット

シェアハウスには共同キッチンがあることが多く、冷蔵庫や炊飯器といった調理家電や洗濯機といった生活家電が一通り備え付けられています。個室用の家具が最低限用意されている物件もあるため、初期費用がぐんと抑えられます。初めて一人暮らしをする人にとっては、大きなメリットになるでしょう。

物件によっては、最新式の調理家電を用意しているところも。自分では思い切って買いづらい高性能な家電が使えるのも、シェアハウスの醍醐味です。また、ワンルームや1Kの部屋の場合、風呂場は狭く、風呂トイレが別になっていない物件も少なくありません。シェアハウスであれば、風呂トイレが別になっている物件を、一人暮らし用の部屋よりも安い家賃で探せるでしょう。

シェアハウス暮らしが一人暮らしと大きく異なるのは、住人同士で親しくなれること。特に都心部では、同じ賃貸マンションに暮らす住人同士のつながりは希薄であることが多いもの。「ひとりで暮らしたい。だけど、人と会話できる機会もほしい」と思う方に、シェアハウス暮らしはぴったりだと言えるでしょう。体調不良など、何か困ったことが起きた際には、助けを求めやすい環境であることも、震災以後に人気を集めている理由のひとつです。

シェアハウスのデメリット

あとから後悔しないためにも、シェアハウスのデメリットも確認しておきましょう。

シェアハウスで暮らす上での代表的なデメリットは、人間関係トラブルです。不特定多数、年齢・性別・職業がバラバラの人間が共同生活を送るわけですから、当然住人同士、気が合う・合わないは出てきてしまうもの。中には、自分にとっては非常識だと思うことを平然とするような人もいるかもしれません。

住人全員と密に付き合わなければいけないわけではありません。うまくコントロールをしながら生活することを意識しておく方がよいでしょう。

また、風呂場やキッチンなど、生活スペースを共有するため、自分の好きな時間に好きなように使えることばかりではないことにも留意する必要があります。

特に風呂場に関しては、使用時間が定められている物件もあります。また、指定されていなくても、長時間の利用は、あとに使いたい人を困らせてしまうことになるでしょう。

一人暮らしの自由気ままさと、共同生活を送る上で必要な気遣いの両方があることを知っておきましょう。

シェアハウスのルール

個人の部屋があるとはいえ、シェアハウスは共同生活のひとつ。住人みんなが快適な暮らしを送るため、守らなければならないルールが存在します。

もっとも大切なルールは、共有スペースの使い方でしょう。リビングやキッチン、シャワールームや風呂場、トイレといった生活スペースに関するトラブルは、シェアハウスで起こるトラブルとして非常に多いものです。

共有スペースは「家」ではありますが、あくまでもたくさんの人が使う場所。一人暮らしや実家暮らしのように、汚しっぱなし、使いっぱなしの状態にしておくのはNGです。

自分の後に使う人のことを考えた使い方をするのがシェアハウスのマナー。心に留めておきましょうね。

なお、シェアハウスは、ひとつの物件の中に部屋がいくつかある作りをしています。通常の賃貸住宅以上に、騒音には気を遣いましょう。夜間に共有スペースを使用する際は尚更です。

このような「シェアハウス暮らしの常識」といったルールのほか、シェアハウスごとに独自のルールを設けているところもあります。入居前には必ず確認しておきましょう。

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「シェアハウスの種類・入居条件」

シェアハウスと一口に言っても、タイプはさまざま。入居を検討する際は、自分がどういった目的を持ってシェアハウスで暮らしてみたいのか、またはどのようなシェアハウスが自分には合っているのかを考えておくことが大切です。

たとえば、シェアハウスには外国人の入居が可能な物件もあります。異文化交流や、外国語でのコミュニケーションの実践機会として活用できるのもシェアハウスの魅力です。しかし、日本人同士以上に外国人とは文化が異なるもの。日本人しかいないシェアハウスでは想定しないような、生活スタイル上のトラブルが発生する機会もあるでしょう。こうしたメリット・デメリットを知ってから選ぶことが、快適なシェアハウス暮らしには大切なポイントです。

さらに、「男性、もしくは女性のみのシェアハウス」や「シングルマザー向けのシェアハウス」など、ある一定の層に向けた専用のシェアハウスも存在しています。

シングルマザー向けのシェアハウスでは、食事のサポートを提供している物件があるなど、専用シェアハウスならではのサービスも。同じ立場の者同士が同じ屋根の下に暮らすことで、助け合える機会も多いでしょう。

「料理が趣味の人向け」「読書好きの人向け」といった、趣味でつながれるシェアハウスであれば、住人同士で話が盛り上がれる楽しさも得られます。

その他、「10人以下のシェアハウス」や「100人規模の大規模シェアハウス」など、入居可能人数もシェアハウスによって異なります。

入居物件を決める前に、自分自身が、どのようなシェアハウスであれば楽しく暮らせるのか、どういった生活をシェアハウスで送りたいのかを考えてみましょう。

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「シェアハウスの入居・契約」

専用ポータルサイトなどで入居を希望するシェアハウスを見つけたら、まずは管理会社に問い合わせましょう。

その後は、通常の賃貸住宅と同様、内覧を行います。賃貸住宅であれば、内覧をせずに契約を結ぶことも可能ですが、シェアハウスの場合は、内覧が必須となっているところがあることを知っておきましょう。

そもそも、自分がひとりだけが暮らすわけではないのがシェアハウス。共有スペースの清潔度合いなど、やはり一度は自分の目で見て確認しておく方が良いのではないでしょうか。内覧には、住人と顔を合わせられるかもしれないメリットもありますよ。

内覧も済ませ、入居の意思が固まったら、申込書を管理会社に送付します。申し込みに際して、審査がある物件もあるため、審査の有無を手続き前に確認しておくことを忘れずに。

無事に審査が通れば、部屋を押さえられます。指定した日から契約が発生しますが、審査完了後から契約開始希望日までは、2週間程度を上限とするケースが多いです。期限が決まっている場合、申請前に現在お住まいの住宅の退去申請をしておかなければいけないことがあることを知っておきましょう。

シェアハウスでは、入居当日に契約と鍵の受け渡しが行われることが一般的です。ルールや契約内容に疑問がある場合は、この日までに最終確認をしておきましょう。

なお、引っ越しの際に行う住民票の移動ですが、こちらはシェアハウスであっても原則必要です。法律では、「その場所に住む期間が1年未満」ではない場合、移動が義務づけられています。まだ学生で、住民票を実家からあえて動かしていないといったケースなどですね。

社会人の場合は、原則的に住民票を移動させる手続きが必要であることも、忘れずに覚えておきましょう。

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「シェアハウスの費用」

シェアハウスの家賃相場は、3万程度のところから8万程度のところまで幅があります。賃貸住宅と比べて大幅に安いわけではなく、相場としてはその地域の賃貸物件の2~3割安くなっているようです。

「シェアハウスは家賃が安い」というイメージを持っている方もいるでしょうが、実際のところは、家具家電の購入費用や敷金礼金といった事務的な費用を踏まえると「賃貸よりも安い」わけです。

今ご説明したとおり、シェアハウスには敷金・礼金がありません。また、賃貸住宅での契約時に必要となる、保証会社への支払いや火災保険料、鍵の交換費用や不動産会社への仲介手数料といった初期費用の多くも、シェアハウスでは不要です。

敷金や礼金は不要・割安な物件もありますが、賃貸住宅の場合、初期費用には10万円以上の費用が必要となるのが一般的です。

一方、シェアハウスを契約する際に必要となるのは、「デポジット(保証金)」と「事務手数料」のふたつです。デポジットは1~3万円、事務手数料は5,000~1万円が目安。シェアハウスの契約時にかかる初期費用は15,000~4万円ほどと、賃貸住宅に比べて大幅に低く抑えられることがわかります。

なお、デポジットは賃貸住宅契約の際の敷金のようなもの。退去時に部屋に問題がなければほぼ全額返金される敷金と同様、デポジットも退去時に50~100%が返金されます。

事務手数料は、賃貸住宅契約の際の仲介手数料のようなものですが、こちらも仲介手数料に比べて安価です。

礼金・保証会社への費用・鍵交換費用を請求するシェアハウスはほとんどありません。ただし、火災保険は入っておかなければ何かが起きた際の補償が一切されないため、不安な方は任意で入っておきましょう。

契約に関する費用は以上ですが、もうひとつの大きな特徴は、引っ越し費用でしょう。シェアハウス暮らしを続けている方や実家暮らしから初めてシェアハウス暮らしを検討している方は、引っ越しに際して持っていく荷物は少なくて済むことが大半です。家具家電・日用品類の設備が整っているシェアハウスであれば、必要なものは衣類など私物のみ。そのため、引っ越し業者に依頼するまでもなく引っ越しが完了するケースも多いです。

今まで通常の賃貸住宅で一人暮らしをしていた人の場合は、シェアハウスに持ち込めない家具家電類の処分費が必要です。ただし、入居を希望するシェアハウスで必要とされる可能性もあるため、処分する前に一度確認してみることをおすすめします。

家具や家電を購入するときにかかる費用や引っ越し費用を考えたときにも、シェアハウスの方が安く済ませられますね。

シェアハウスの入居時の初期費用や家賃相場、入居後の光熱費はいくら?

まとめ

「賃貸住宅よりも安いらしい」「いろんな人と知り合えて楽しそう」というイメージが強いシェアハウスは、生き方が多様化する現代において、これからもニーズが高まる居住スタイルだといえるでしょう。

しかし、ただ「良さそう」という理由だけで飛びつくことは、自身のストレスの原因につながってしまう可能性があるため、あまりおすすめできません。引っ越しの諸手続はシェアハウスであっても負担を感じるもの。ネガティブな動機での引っ越しは、あまり繰り返したくないものですよね。

メリット・デメリット、守らなければならないルールを知った上で、自分自身にシェアハウス暮らしが向いているのかどうかをあらためて考えてみましょう。

さまざまな人と関わりながら暮らせるため、得られるものも多いシェアハウス暮らし。ぴったりの物件と出会い、充実した暮らしを送りたいものですね。

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